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PRビジネスフェア2020会場のデジタルサイネージ展示
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PRビジネスフェア2020レポート:コロナ禍で加速した住宅DXの実践知

By emily_lewis9328
August 22, 2026 1 Min Read
Comments Off on PRビジネスフェア2020レポート:コロナ禍で加速した住宅DXの実践知

2020年2月、東京ビッグサイトで開催されたPRビジネスフェアは、例年とは異なる熱気に包まれていた。前年の2019年フェアで話題になったクラウド型現場管理ツールやスマートホーム連携が、実際の導入事例を伴って展示されていたからだ。特に注目を集めたのは、施主と工務店をつなぐアプリケーションの実演ブースだった。タブレット上で工事進捗写真を共有するだけでなく、アフターサービスの問い合わせ履歴が自動で蓄積されるシステムに、多くの中小工務店の経営者が足を止めていた。

PRビジネスフェア2020会場のデジタルサイネージ展示

施主向けポータルが標準装備に

今年のフェアで最も顕著だったトレンドは、施主向けポータルサイトの標準搭載だ。以前は大手ハウスメーカーだけが提供していた「マイホーム管理画面」が、中小工務店向けのクラウドサービスにも組み込まれるようになった。ある出展社は、引き渡し後に住宅設備の取扱説明書や保証書をデジタルで一覧できるサービスを紹介。施主がスマートフォンから簡単に参照できるだけでなく、工務店側もメンテナンス時期を自動通知できる仕組みだ。この機能は、Andpad「現場連絡帳」が変えた住宅アフターサービス:小規模工務店の現実的なデジタルシフトで紹介した事例とも共通する、現場とアフターを一体化させるアプローチの延長線上にある。

IoT機器との連携デモが人気

会場の一角では、実際に稼働するIoTデバイスを使ったデモンストレーションが連日行われていた。水道の自動止水バルブや温度・湿度センサーを施工時に設置し、施主のスマートフォンアプリで遠隔監視できるシステムだ。ある展示では、給湯器の異常をセンサーが検知し、自動的に工務店の管理画面にアラートが届く流れを実演。来場者からは「こういう具体的なデモがあると、施主への説明がしやすい」という声が聞かれた。工務店がIoTを導入する際の課題として、初期設定の複雑さが指摘されていたが、この展示では専用のセットアップツールを使って現場作業員が10分でペアリングを完了できると説明していた。

小規模工務店が参加したパネルディスカッション

フェア2日目に行われたパネルディスカッション「デジタルは工務店の未来を変えるか」には、従業員5名以下の工務店経営者が3名登壇した。それぞれが導入したデジタルツールとその効果を語ったが、共通していたのは「顧客との接点が増えた」という点だ。ある経営者は、現場写真を毎週施主に送るアプリを使い始めてから、追加のリフォーム依頼が増えたと報告。別の経営者は、図面管理システムを導入したことで、現場と事務所の間での電話連絡が減り、ミスが激減したと語った。これらの実例は、ビジネスフェア2019レポト:小規模工務店向けデジタル化の3つのトンドで取り上げた基本的な導入ステップを、実際の運用でさらに発展させたものと言える。

クラウド図面共有ツールの進化

図面管理の分野では、クラウド上で修正履歴を自動保存するツールが複数展示されていた。特に、スマートフォンで現場の写真を撮ると、その位置情報と紐づけて図面上に自動配置する機能は、多くの来場者の関心を集めた。従来は現場監督が帰社後に手作業で図面に書き込む必要があったが、このツールを使えばその場で情報が共有される。ある展示では、実際の施工現場で起きた図面と現地の寸法違いを、写真とコメントで即座に設計者に伝えるデモが行われていた。このような即時性は、電話やメールでは得られない精度とスピードを提供する。

タブレットで図面を確認する現場作業員

アフターサービスを次の商談につなげるUX設計

フェアのセミナールームでは、住宅アフターサービスのUXデザインに関する講演が行われた。講師は、施主がアフターサービスアプリを開くのは「故障や不具合が起きたとき」だけではないと指摘。日常的に役立つ情報(季節ごとのメンテナンスアドバイス、省エネTipsなど)をプッシュ通知で配信することで、アプリの継続利用率が向上し、結果的に次のリフォームやリノベーションの相談に発展するケースが多いと説明した。実際に、ある工務店では定期的なメンテナンスリマインダーを配信したところ、半年間で3件の追加リフォーム受注につながったというデータも紹介された。この講演は、単なるツール導入ではなく、ユーザー体験全体を設計することの重要性を再認識させる内容だった。

導入前に確認すべき3つのポイント

展示ブースを回って出展社と話す中で、小規模工務店がデジタルツールを導入する前に確認すべきポイントが浮かび上がった。

  • 既存の業務フローとの整合性:導入したいツールが、現在の図面管理や顧客対応の流れを大きく変える必要があるかどうかを事前に検討する。小さな変更で導入できるツールほど定着しやすい。
  • 施主側のデジタルリテラシー:高齢の施主が多い地域では、アプリの操作が難しい場合がある。その場合は、電話や対面でも同じ情報を提供できるハイブリッドな運用を想定しておく。
  • データの引き継ぎと長期保存:住宅は数十年にわたって管理されるため、クラウドサービスが変わってもデータを移行できるか、バックアップ方法を確認する。

これらのポイントは、実際に導入を検討している工務店経営者にとって、展示ブースで直接質問する際の目安になるだろう。

まとめに代えて:次に取るべき一歩

PRビジネスフェア2020は、住宅業界のデジタル化が「導入検討期」から「実践・定着期」に移行したことを明確に示す場だった。展示されたソリューションの多くは、すでに他社で運用実績があり、導入リスクが低くなっている。小規模工務店が最初に手をつけるべきは、現場と施主の間の「情報の非対称性」を解消することだ。具体的には、工事の進捗写真を週1回送るだけの簡単なアプリから始め、その運用に慣れてからアフターサービスのデジタル化やIoT機器の導入に進むのが現実的だ。次回2021年のフェアでは、今年展示された事例を自社で実践した工務店が、さらに進化した形で登場することが期待される。まずは自社のアフターサービスに使えるアプリを一つ選び、現場の写真共有から始めてみてほしい。

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emily_lewis9328

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